Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

週末 4月の制作目標
週末になると新作の制作状況を書いていますが、4月最初の週末なので、今回のNOTE(ブログ)には今月の制作目標を書いていこうと思います。昨年までは多忙な中で生活していたので、月毎の制作目標はしっかり立てていました。週末が何回あって、制作工程としてはどのくらい進めなくてはならないか、完成から逆算しつつ、貴重な時間の過ごし方を考えていました。昨年4月から創作活動一本になり月毎の制作目標はかなり大雑把なものに変わりました。毎日工房に通っているので、多少遅れ気味でも何とか挽回できると高を括っていましたが、新作もぼちぼち完成が見えてくると、昨年までのようにしっかり制作目標を立てて、計画通りに作業を進めていく必要を感じます。大規模作品と中規模作品の完成の目標を来月初旬と考えていて、ゴールデンウィーク中に図録用の写真撮影が出来るといいなぁと考えています。そのためには今月はかなり頑張らないといけないと思うようになりました。私の彫刻作品は陶彫部品の集合によって成り立っています。そこに今回は厚板材を多用した土台を合わせます。木材を陶彫と組み合わせるために、木材には砂マチエールを貼り、そこに油絵の具を滲み込ませて、木の材質を変えていきます。これは私の常套手段で、土台は忽ち陶彫と同化した作品に変容していきます。油絵の具を使うのは絵画性をそこに持ち込むことになり、言うなれば彫刻と絵画の双方が協力し合いながら、一つの主張をしていくことになると私は考えているのです。陶彫部品は発掘された出土品のような雰囲気を纏うので、木材に施す絵画的な世界も古さを演出することになります。古色蒼然たる壁をイメージしていて、幾度も絵の具を滴らせていきます。そのための時間もかなり必要で、今月末にはそこまで辿りつけたら最高です。今月の制作目標は、つまりゴールを目指すものですが、砂マチエールには協力者が必要かもしれません。