Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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青葉繁れる5月に…
今日から5月です。工房は緑に囲まれているので、まさに青葉繁れる5月になったという感想を持ちます。ゴールデンウィーク前半の天候は日によって晴天と雨天が繰り返されていますが、凌ぎ易い気候になったことは確かです。さて、5月初日に、今月の創作活動についてその目標とするところを書いてみようと思います。今月は例年の通り、図録用の写真撮影を予定しています。予定では撮影日を5月22日(日)にしています。自分としてはもう少し早い日程で行いたかったのですが、現行の新作に思った以上に手間がかかっているのです。新作は現在まだ終わっていません。ゴールは見えていますが、なかなか思うようにいかないのです。昨年4月から創作活動一本になったため、もう少し余裕が持てると信じていました。ただ、今まで違うのは来年の作品に併行して取り組んでいるところです。図録用写真撮影が終われば、私は一段落して次のステップに進めると思っています。私の場合は7月個展が次へのステップではなく、まさに今月が作品の切り替わる時なのです。そういう意味では気分高揚のための鑑賞が重要になってきます。今月も美術館や博物館に出かけていこうと思います。新型コロナウイルス感染症がもう少し落ち着けば、映画館や劇場に足を運びたいと思っています。旅行はまだ望めないものの、自宅と工房を行き来するだけの閉塞感を何とか打破したいと願っています。作品の発想が内面に向うことが多い私は、精神的に雁字搦めになることがあり、空間を柔軟に捉えられなくなる嫌いがあります。外に向って溌溂とする世界観を持ちたいと常日頃から私は思っていて、若い頃にリュックサックを背負って西欧各地を気軽に旅していた時代を今も夢で見るのです。荒涼とした丘を登ったら、眼前に石造りの円形劇場が広がっていた風景に感嘆の声を上げていたあの頃に戻ってみたいのです。そんな思いに駆られながら新作の仕上げを頑張ろうと思っています。