Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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新聞記事より「”明るく”あきらめる」
昨日の26日付の朝日新聞「折々のことば」より、記事内容を取り上げます。「”明るく”あきらめるのがいいね。柚木沙弥郎」この言葉に著者の鷲田精一氏がコメントを寄せています。「歳をとると、いろんなことができなくなる。散歩も風呂も、大好きな餅を食べることも。でもそれを辛いとは思わず生きてきたと、染色家は言う。人生は『楽しくなくちゃ、いけない』。だから妙な『こだわり』は捨て、『自分でできること』を変えていけばいいのだと。なんだか景色も明るくなる。『和楽』の特集《柚木沙弥郎 101年の人生と仕事》から。」染色家柚木沙弥郎氏の展覧会に、私は幾度となく足を運び、その現代性を味わってきました。簡潔で斬新なデザインは、私にハッと眼を見開かせてくれた印象があって、気持ちも軽ろやかになりました。テレビに登場した柚木氏のアトリエやインタビューにも新鮮なものを感じました。私は、101歳まで創作活動を続けてこられた柚木氏に羨望の眼差しを向けていましたが、加齢でできなくなったことをできなくなったと受け入れるポジティヴな思考があったことを記事によって知りました。私自身も昔に比べると身体のあちこちが痛くなったり、また動き辛くなったりしています。なかなか達観の境地には入れませんが、明るくあきらめることを前向きに捉えていこうと思っています。「楽しくなくちゃ、いけない。」これが日常の基本でしょう。仕事を退職した私には心配事がなくなっているので、自分が思うように生きていけばいいんだと改めて感じています。