Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

3つの展覧会巡り
今日は工房での作業を休んで、東京と横浜の3つの展覧会を見て回りました。文学に関心の高い教え子が同行してくれて、展覧会を見た後でレストランやカフェに寄って、彼女のユニークな感想を聞いて、私は楽しい時間を過ごしました。最初に訪れたのが東京上野の東京国立博物館平成館の「本阿弥光悦の大宇宙」展で、現代で言うアートの総合プロデューサーのような存在だった本阿弥光悦とはどんな人物だったのか、また自らも創作活動をした光悦のもとに参集した工匠たちが作り上げた世界観が、日蓮法華宗の信仰によって裏打ちされていたことも、私は本展で初めて知りました。一緒に鑑賞した教え子は蒔絵や陶器に魅了されたようで、彼女なりの感想を漏らしていました。次に訪れたのは同館本館で開催されていた「中尊寺金色堂」展で、建立900年の特別展として仏像の数々が展示されていました。ここは外国人観光客が多い印象がありました。私は若い頃、平泉に立ち寄って金色堂を見ていました。そこに安置されていた仏像を、東京の博物館で眼のあたりに見ることができ、至福の時を過ごしました。「本阿弥光悦の大宇宙」展と「中尊寺金色堂」展の詳しい感想は後日改めて述べさせていただきます。上野駅に隣接するレストランで食事をした後、横浜に戻って来て、そごう美術館で開催している「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展」を見ました。テーマがテーマだけに家族連れが多く、子どもたちも妖怪の絵の前ではしゃいでいました。漫画家水木しげるは鳥山石燕の「画図百鬼夜行」や柳田國男の「妖怪談義」に影響を受けて、連載漫画の傍ら日本古来から伝わる妖怪の絵を描くようになったようです。妖怪絵画はいずれも力作ばかりで、私は惹き込まれていきましたが、同行した教え子も相当面白かったようで、満足な表情をしていました。これも感想は後日に回します。3つの展覧会を回ったのは、私は久しぶりだったため些か疲れましたが、充実した一日を過ごしました。