2024.09.18
昨日、新作を窯入れしたために、今日は工房の窯以外のブレーカーを落としていて、工房での作業は出来ませんでした。その代わり、今日は家内と箱根にある彫刻の森美術館とラリック美術館に出かけました。箱根には久しぶりに行きました。最近ドライブをほとんどしなくなった私は、コロナ禍が落ち着いた今になって、漸く遠出をしようと決心したのでした。彫刻の森美術館は、私が大学生の頃に教壇に立たれていた彫刻家の故井上武吉先生が設計された美術館でした。同時期に設計された静岡県伊東の池田20世紀美術館と合わせて、当時は井上武吉先生を囲んで学生20名くらいが集まり、バスを仕立てて、2つの美術館を巡る遠足に出かけました。先生が説明された内容はほとんど忘れてしまいましたが、彫刻家がそのセンスを生かして建築設計に参加されたのが何とも魅力的で、私には驚きしかありませんでした。ただし、私はAカリ(具象表現)コースにいたため、井上先生の指導を仰ぐことはありませんでした。井上先生はBカリ(多様表現)コースにいたのでした。彫刻の森美術館では最近亡くなった木彫家舟越桂氏の展覧会が開催されていて、私より5歳年上であっても、ほとんど同世代の彫刻家の早すぎた逝去を惜しみながら、展覧会を見て回りました。桂氏は巨匠舟越保武のご子息で、木材を素材に独創的な人物像を彫り、若い頃からその個性が認められていました。私は彼に羨望の眼差しを向けてきましたが、桂氏が晩年取り組んだ異形の人物像をなかなか好きになれず、現代風の瀟洒な人物像が、いつ頃から超現実的で異形な肢体をもつ像に移行していったのか、本展でその過程を見てみたいと思っていたのでした。詳しい感想は後日改めます。その後、強羅から仙石原まで車で移動し、ラリック美術館に足を運びました。この美術館も久しぶりで、建物の外観は記憶にありましたが、内容はすっかり忘れていました。本館はラリックの作品を味わうために、空間をたっぷりとって、またすっきりとした上品な室内がラリックの世界観を際立たせていました。本館の詳しい感想も後日改めます。今日はドライブ気分になって充実した一日を過ごしました。