Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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久しぶりに東京の展覧会へ…
昨日、乾燥した陶彫作品3点をヤスリで仕上げ、化粧掛けを施して窯に入れました。窯以外の電気を使わないようにするため、工房内のブレーカーを落としました。制作工程の最終である焼成には毎回こんな扱いをしていますが、私は工房が使えない日には展覧会に行くことを計画しているのです。今回は久しぶりに東京の博物館や美術館に家内と出かけました。朝、工房に行って窯の温度確認した後、まず上野の東京国立博物館に行きました。ここで開催されている「大覚寺展」の障壁画を見たいと常々思っていたのです。教職に就いていた頃に何度も訪れた京都でしたが、私は嵯峨野に行っても大覚寺に参拝したことがなく、どちらかと言えば時代劇のロケ地によく使われていたことくらいにしか頭にありませんでした。その大覚寺は、平安時代初期に離宮嵯峨院を造営された嵯峨天皇の相談を空海が聞き入れ、五大明王像を安置した持仏堂をもつ大覚寺を開創しました。ということは大覚寺は、私が今読んでいる密教に関わりがある寺院であるのが分かり、その証拠に2mを超える五種の明王である鬼気迫る仏像が展覧会入口で私を迎えてくれました。五大明王像が居並ぶとなかなか壮観であり、その迫力に圧倒されました。本展では狩野山楽の障壁画を初めとする宝物の数々があって、大変充実した内容でした。詳しい感想は後日改めます。次に私たちが向かったのは東京丸の内にある三菱一号館美術館で、ここで開催されている「ビアズリー展」にも興味がありました。19世紀末にイギリスに生まれたオーブリー・ビアズリーは、25歳で他界してしまった夭折の天才です。25歳と言えばまだ画学生とも言える年齢ですが、線描で精緻に描かれた平面作品を数多く制作し、挿絵にもなっていました。画風も世紀末芸術を彷彿とさせるものがあり、エロティシズムが漂います。私はビアズリーをいつ頃知ったのか、確かに学生時代だったはずですが、明確な記憶がありません。あるいは版画家池田満寿夫のエッセイだったのか、何かにつけて気になっていた画家の一人ではありました。「ビアズリー展」も詳しい感想は後日に改めます。今日は2つの展覧会とも見応えがあって、重厚な時間を過ごせたように感じています。