2026.07.26
日曜日になりました。いつもなら創作活動に纏わることを書いていますが、昨日は1週間の振り返りを行なわず、個展搬入の話題にしてしまった関係で、今日先週の振り返りを行ないます。先週は毎日工房に通いましたが、搬入準備と新作の陶彫制作に追われる1週間になりました。とくに搬入準備では作品の梱包は既に終わっていましたが、パンフレットの三つ折りやら運送業者との打ち合わせがあり、初めての画廊に関わることの雑務をこなしました。私にとって画廊の空間が変わることは一大事で、空間を変容させる私の作品がどのような効果を齎すのか、前に幾度となく訪れたうしお画廊を思い描きながら、イメージを膨らませていました。同時に来年度に向けた陶彫作品も作り続けていて、搬入に対する思いと来年に向けた思いが交差する1週間でもあったと振り返っています。一度個展を経験してしまえば、不安を払拭できると思いますが、20年前のギャラリーせいほうでの個展の時も不安に駆られていたことを思い出しました。でもそれは積極的な生きざまを示せる快い不安であって、自らの存在を発信できる機会でもあるのです。原点に戻れば、私の作品は地中から掘り起こされた架空都市を、あたかも出土品のようにして、そこに現前させる空間演出装置です。当然のように作品には台座がありません。同時に欠落した造形を見せているので、完全な姿ではありません。その欠落したカタチが何かを物語るように観る人に主張しているのが私の造形観でもあります。欠落しているからこそ美しいと感じたのは、40年前に私が旅したエーゲ海沿岸の遺跡に基づいているのです。その発想を繰り返し私は作品に結晶化してきました。画廊が変わっても「発掘シリーズ」は継続してきました。そのための最終的な展示準備を今週はやっていたのでした。明日から始まる個展で観に来られた人たちからどんな感想や意見がいただけるのか、毎年の事とは故とても楽しみなのです。