Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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日常化したもの
職場に行く時は、朝5時半に起きて、背広を着てネクタイを締め、いつも同じ時間帯のバスや電車に乗ります。帰りの時間はまちまちですが、どんなに職場で右往左往したことがあっても、帰路の途中で気分も落ち着いて自宅に辿り着きます。日常化したものがそこにあって気分的には楽だと思うことがあります。公務員の中の管理職という立場は、民間経営者とは違って、利益に絡まないところで人的な服務管理や施設管理をしているわけです。自分自身と向き合うことも多々ありますが、組織の中にいるため週末の創作活動のように常に自分自身と向き合っているわけではありません。公務員と彫刻家とではまるで異なる世界を持っていて、それだからこそ二束の草鞋と割り切れるのかもしれません。ただ、公務員の自分に通勤社会があるように、彫刻家としての自分にも時間的な制約を自ら与え、まるで職場に居るように創作活動を行えたらいいなぁと考えています。創作活動の日常化。公務員とは内容は違えども同じ時間帯に工房に出勤し、また退勤する習慣ができることを理想としています。