Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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放射能の測定
先日、職場に行政の方々が見えて放射能の測定をしていきました。数ヶ所で測ったところ数値に問題はなく、微量が検出されただけでした。大震災以降、私たちは放射能という見えない脅威に晒されています。放射能に汚染されるとはどういうことか、素人の私でも多少の知識が入ってきて、家でもよく話題になります。安心・安全な社会は既に神話になっているのでしょうか。古代の遺跡や発掘品を見て、人の残した造形物の見事さに感銘を受け、現代の産物が遠い未来にはどんなカタチで残るのかを問いながら、自分は日々創作に励んでいます。自分の彫刻は人が消えた近未来型の都市を思わせると、よく人から言われます。社会が汚染され、本当に現代の都市から人がいなくなることがあるのではないか、SF映画のような世界がそこまで近づいているような気持ちにさせられる昨今です。現代社会に警鐘を鳴らすのは、映画に限ったことではなく、アートでも主張すべきかなと思っています。放射能の測定に立ち会って、そんなことを考えました。