Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 制作と散策
今日は新作屏風の木彫部分の制作に朝から取りかかっていました。全体を見ながらの作業はなかなか骨の折れる仕事です。最初のイメージを思い出しながら表現したい意図をどうしたら伝えられるかを考えていました。次第に考えることが増えて作業の進み具合が悪くなっています。今日は美大でテキスタイルを学んでいる子が工房に来ていました。夕方、その子を連れて気分転換に中華街に出かけました。横浜中華街には世界各地の布を扱っている店があり、テキスタイルの学習には最適と思ったからです。案の定、その子には良い刺激になり、自分は気持ちがリセットされて気分が楽になりました。自分はアフリカの仮面が好きなので、店で仮面を眺めているだけで不思議なパワーを貰います。原始美術はピカソやモジリアーニだけでなく、自分にも創作の何たるかを思い起こさせてくれる起爆剤のようなモノです。名も無き現地の人が彫った仮面や人形。最近の店頭に並んでいるのは土産物ばかりですが、手の届かない店の棚には骨董品が置いてあり、実際の祭礼に使われたかもしれないモノもあります。呪術性が込められたモノは自分の創作意欲に直接働きかけてくるようです。眺めているだけで豊かな気分になるのです。