Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 砂マチエール開始
雨の土曜日です。今日は朝から工房に行って「混在」の砂マチエールの準備をしました。ちょうど畳大の作業台が6つあったので、スタッフに手伝ってもらいながら作業台を等間隔に並べ、6つの箱をそれぞれの作業台に置きました。硬化剤をストーブで温め、柔らかくなったところで砂と混ぜ合わせ、表層部分に塗りこんでいきました。やはり相当時間がかかります。明日はさらに人手があるので、今日より順調に進むことを期待します。砂マチエールをやりながら、いつから砂を作品に持ち込むようになったのかを思い出していました。確か陶彫制作以前のことで、油絵用のキャンバスに工場にある古い機械の一部のようなものをモチーフとした象徴的な絵画を描き始めた頃だったように思います。錆びた鉄を表現するために油絵の具に砂を混ぜたのが、砂とのつきあいの始まりでした。当時は陶をやりたくても窯などの設備がなく、仕方なく平面に陶で作りたいイメージを描き留めたのでした。陶彫が出来るようになって、砂マチエールと陶彫が相性のいい組み合わせだと感じるようになり、10数年前にようやく「発掘~鳥瞰~」が完成しました。それからずっと砂マチエールは自分の重要な表現技法のひとつです。明日も続行です。どこまでやれるかわかりませんが、頑張りたいと思います。