Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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「発掘~場~」土台の油絵の具塗装
前半連休の最終日です。朝から工房で制作していました。「発掘~場~」土台の砂マチエールの上に油絵の具を染み込ませる作業を行いました。続いて床に工事用シートを敷いて、その上でドリッピング。ほぼ土台を作る工程を終わらせました。作品が小さめなので、何とか目標としたところまで達成しました。この後、数日置いて乾燥させ、来月4日には仕上げを行います。前半3連休は朝から晩まで制作に全身全霊を注ぎ込みました。後半の連休で作品をじっくり見て点検をしたいと思っていますが、やはり制作は手や身体を動かすだけではなく、思考を巡らせて最終決断をしなければなりません。慌てて作ったものを即刻撮影したり、展覧会に持っていくことは避けたいと思っています。作品は精神の産物と言っても過言ではありません。慌てて作ったことや手間暇を省いたことが作品に表れるのです。逆に淡々として感動もなく作ったとすれば、それも作品に表れてしまいます。作品は自分を写し出す鏡のようなものです。最後ほどがっちり作りこみ、じっくり思索する、この繰り返しで作品が完成の域に達すると思っています。どこまでやれば完成なのか自分では未だに判断できません。時間が許す限り作品を見つめ続けていますが、撮影や搬入の時間がやってきて、見る時間はそこで終了となります。個展会場で作品に時間をかけて見ていると未完成と思わしきところを見つけます。全体のコンセプトはこれで良かったのかと自問自答もします。楽しいけれど苦しいのが創作活動なのです。そんな昔から当たり前に思っていたことを再確認して前半3連休に幕を下ろしました。