Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 工房という環境の中で…
今日は日曜日ですが休日出勤がありました。出勤は午後の数時間でしたが、陶彫制作で昨日から始まった大きな部品の再制作を止めるわけにもいかず、午前中の時間と職場から帰った夕方の時間を充てて制作をしました。その後夕飯をしてテレビを見ていると、身体は休息モードになり、普段ならこれでRECORDを描き、NOTE(ブログ)を書いて終了となります。ソファでくつろいでいた自分は夜の工房に行くかどうするかボンヤリ考えていました。よし、もう一度気力を振り絞って夜の工房に行こうと決め、懐中電灯で足元を照らして夜道を歩きました。工房に着くと不思議なことに制作モードに心が変わりました。そこで密度の濃い時間を過ごし、大きな再制作の陶彫部品は大まかな加飾彫り込みを終えることができました。時計を見ると既に午後10時をまわっていました。明日の出勤のことを考え、制作はここまでにしました。工房という環境は、自分に気分の高揚と集中力を与えてくれます。工房の扉を開けた途端に、陶土や絵の具の匂いがして、その空間には作りかけの作品がいくつも置いてあります。それは生々しい自分自身でもあるのです。思わず作品に近づいて無意識にうちに道具を手にとっています。そこに迷いはありません。こうしたことが出来るのも工房のおかげです。工房で過ごす時間で憩うことができません。休むことも許されません。敢えてリラックスできないような空間を作っているので、そこではひたすら制作あるのみです。でも、その空間が自分には必要です。工房という環境は、自分が自分のために演出した創造をする場で、また自分自身と闘う場なのだと思っています。