Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 木彫三昧
今日は朝8時から夕方4時まで工房にいました。「発掘~群塔~」の木彫が始まっていて、今日は8時間近くを木材を彫って過ごしました。言わば木彫三昧で、工房のあちらこちらに木屑が飛び散っています。まだ粗彫りの域は出ませんが、鑿を振るう作業にもだいぶ慣れてきました。ある意味では粗彫りが面白いと感じています。大まかに量感を決定する作業だからです。彫刻本来の面白みを感じながら、直接作品が出来上がっていく気分を味わえます。陶彫のように部品を作って窯に入れ、それがまとまって出来上がってこないうちは、全体像を確認することが出来ない作業とは異なります。焼成を通した間接的な表現と、彫ったままの直接的な表現の違いがそこにあります。木彫では緻密な量感の決定はまだまだ先ですが、直接現れてくるボリュームに楽しさを感じるのです。これは気持ちが急かされるような心理状態に陥りますが、身体の筋肉が疲労するため長い作業は出来ません。次に続く意欲を持ちつつ作業を終われる幸せを感じています。鑿や木槌という手彫りの道具だけでなく、チェンソーのような電動工具も使うので、夜は騒音のことも考えて木彫の作業は出来ません。そうでなくても彫刻制作は近所迷惑な音や臭いがあるので気をつけています。ウィークディの夜は陶彫の彫り込み加飾が残っているため、それをやりに来る予定です。