Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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三連休 制作の合間に…
三連休の中日です。朝から工房に行って昨日から続いている厚板材の彫り込み作業をやりました。三連休の制作目標にしていた彫り込み作業は、今日の夕方には完成し、絵画的なイメージの作品は後に回すことにしました。以前から取り組んでいる擂り鉢状の作品を再開するためタタラを準備しました。木材用の電動工具を使ったり、陶土を練ったりしたために今日は些か疲れました。途中から素材を変えるのは厳しいものがあります。朝から夕方まで作業をし続けているため、休憩を適度に取るようにしています。疲労のせいか制作の合間に色々なことが頭を過ぎります。創作活動に邁進することの意味とは何か、実際には来年夏の東京銀座での個展に追われているのですが、もっと根源的な意味合いを考えてしまうことがあります。創作活動はどんな媒体であれ気楽に出来るものではありません。自分の都合で言えば、彫刻は何と苦しい表現手段だろうといつも思っていて、それなら表現手段を変えればいいのに、やはり彫刻に拘るのは何故だろうと思っているのです。夢でも彫刻を作っている自分を見て、これは何だろうと自問自答する時もあります。最近になって五十肩で身体を動かすのが苦しいから、尚更そんなことを考えてしまうのではないかと思っているのです。敢えて苦しいことをしていて、その見返りとして得られるものが何かあるのだろうか、自分がやっているちっぽけなことは、きっと徒労で終わるのではないだろうかという漠然とした不安もあります。一般の感覚からすれば、創作のための工房があって、毎年発表する企画画廊があって、この年齢からすれば申し分がないと言えるのですが、満足が得られない自分が自ら不安を背負い込むようなもので、自己満足がどこまで奥深いのか、どこまでいったら生きていて良かったと思える生涯になるのか、未だに見当がつきません。作業中に手を休めると妙な不安に襲われる、今日はそんな一日を過ごしました。