Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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三連休 気分転換の制作&美術館
三連休の中日です。今日は昨日のような疲労はなく、早朝から家内と菩提寺に出かけました。朝7時に墓参りをするのは初めてでしたが、清々しい空気に触れて心が軽やかになりました。9時に2人の若いスタッフが工房にやってきました。制作は順調に進んで、とりあえず午後の2時には今日予定していた作業を終えました。それから私の運転でスタッフ2人を連れて横須賀美術館に行きました。下りの横浜横須賀道路はスムーズに流れ、予定していた時間に美術館に到着しました。美術館では現存する芸術家2人による大がかりな展覧会「嶋田しづ・磯見輝夫展」をやっていて、色彩(嶋田)とモノクローム(磯見)を対比した企画で、大変楽しめる展覧会でした。私は学生時代に彫刻を学ぶ傍らで、木版画を作っていました。ドイツ表現派に影響された大型版画を作っていましたが、その時に磯見ワールドに触れて、日本にもこうした表現主義的な人物をテーマにした版画を作る作家がいることを知りました。随分昔のことになりますが、それが頭の片隅にあって、今回磯見ワールドのまとまった作品が見られることが嬉しくて横須賀美術館に出かけたのでした。詳しい感想は後日改めます。その後、横浜のみなとみらい地区にあるBankARTに行くため、車を飛ばそうとしましたが、上りの渋滞にハマってBankARTに到着したのは夜7時になっていました。ギリギリのところで展覧会場に滑り込みました。急いでいたのは多摩美術大学卒業制作展を見るためで、出品者の中に相原工房に出入りしていた子がいたのでした。彼女の大きな油絵は「水のもり」と題して、水中の世界を象徴的に表現したもので、珊瑚のような、また魚鱗のような要素が組み合わさり、瑞々しい雰囲気を醸し出していました。色彩もよく練られて中間色が豊かでした。彼女の絵画的な成長に拍手を送ります。昼間は国家公務員として働いていて、夜は美術大学に通う二束の草鞋生活が、漸く彼女に終わりを告げようとしています。彼女は工房で実技の受験勉強をしていましたが、入学後の4年間はあっという間に過ぎていったように感じます。次なるステージを彼女はどう考えているのでしょうか。今後も絵画制作を続けるなら相談に乗りたいと思っています。