Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 個展案内状の決定
今日は懇意にしているカメラマン2人が工房にきました。先日撮影した個展案内状用の画像が出来上がっているので、確認に来たのでした。数点の画像のうち1点を選びました。「発掘~表層~」を野外工房で撮影した写真のうち、樹木の影が落ちている画像にしました。個展案内状は大切な広報のひとつで、この画像を見て個展に足を運んでいただいている方も多いのです。新作を見せるファーストコンタクトなので、インパクトの強い作品を持ってこなくてはならないと思っています。このところずっと野外で撮影した画像ばかりを案内状に使っていますが、風や光を感じる野外は爽やかな雰囲気が漂い、案内状には格好のモティーフなのです。多くの写真を選ぶ中で、自分は決定が早いほうではないかと思います。予めイメージが出来上がっているのがその要因です。次は6月11日の撮影を終えて、全体の図録が出来上がってくる予定です。そのためには現在進行形の「発掘~環景~」を完成させなければなりません。今日もカメラマンが帰った後も制作に追われました。ここ数週間は心が休まる時がありません。身体も気を抜けば疲労が襲いますが、制作をしている最中は至って元気です。今日は若いスタッフが2人工房に来ていました。一人は昨日から油絵を描いていて、チェコの画家ミュシャのような繊細で装飾に充ちた画面ですが、テーマは初々しい少年です。退廃芸術を髣髴とさせるような空気感が漂います。もう一人は大学院の修了制作に着手していて、厚板を重ねて大きな凸状の円形画面を作っています。野外工房で鑿を振るっていますが、完全なる彫刻的仕事ではなく、先端芸術専攻なので単純なオブジェではないようです。パワフルな2人の女子に背中を押されて、私も陶彫成形や加飾、木製台座の制作等に精一杯取り組みました。今週もウィークディの夜に工房に通います。