Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 補充部品制作と梱包
昨日、図録用の撮影が終わり、今後は「発掘~環景~」を完全にするため補充する陶彫部品を追加制作しなければなりません。さらに陶彫部品をそれぞれ梱包するために木箱を準備しなければならず、まだけじめがつかない状態です。昨日の撮影で自分はかなり疲労したようで、身体よりも精神的な負担を感じています。気が張り詰めていたのでしょうか。でも、追加制作を休むわけにもいかず、今日は一日成形やら彫り込み加飾やら化粧仕上げやらに追われていました。集合彫刻の全体が昨日の撮影で把握できたので、ある意味では気が楽になっていますが、身体を動かすのがシンドい一日でした。無理して夕食をとった矢先にトイレに駆け込んで吐いてしまったのが気がかりです。疲労のピークということなのか、今までにそんなことはなかったのでした。自分は無意識に彫刻に全てを捧げているのかもしれません。創作に対する思いは年齢とともに先鋭化しているように思えて仕方ないのです。気持ちの充実は確かにあります。新しい作品を作りたくてどうしようもない気分に駆られます。「発掘~環景~」も「発掘~表層~」も自分の中では既に終わっていて、新たなステージに進みたいのです。次から次へやってくるイメージは、自分を虜にして放してくれません。もし、彫刻一本でやっていたなら、どんどん自分を追い込んでしまうようにも思えます。自分にはもう一つ別の仕事があって、その仕事が冷静さを取り戻してくれます。その仕事は職場全体の組織で動くため、いくら自分がトップであっても自分の自由にはなりません。つまり、職場でさまざまな意見を聞いてから判断を下すため、自分が単独創作活動のような暴君になることもないのです。そこがこの仕事の素晴らしいところだと思っています。明日から創作に対して暫し頭を冷やします。来週末は関西方面に出張があって工房制作を休みます。創作にはちょうどいい休息になると思います。