Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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表現の蓄積と保管
工房の片隅に棚代わりにしたパネルがあり、RECORDを並べています。RECORDは一日1点ずつ作っていく小さな平面作品で、今年が作り続けて10年目に当たります。RECORDは完成すると、右下に印を押して日付けを入れています。その印が乾くまで工房のパネルに置いておくのです。ほぼ2ヶ月分をパネルに並べていて、印が乾いたものから重ねてケースに収納しています。1ヶ月分30枚を重ねると、ちょうど故若林奮氏の彫刻「100粒の雨滴」のような様相になります。表現の蓄積がぎっしり詰まったブロックは、それなりの雰囲気を放射していて、そのまま若林氏を模倣して彫刻として提示するのも悪くないかなぁと思ったりしています。1年間で12ブロックが出来ていて、しかもそれが10年間分あるのです。作品の大きさを常に一定にしているので、同じ大きさのケースに保管しています。ケースには2ヶ月分ずつ入れてありますが、最近そのケースが店で品切れになり、昨年からやや大きめのケースに変えています。そのケースでは3ヶ月分を入れています。それぞれのケースに乾燥剤を入れていて、1年に一度乾燥剤の入れ替えを行います。写真撮影は9月から10月頃にまとめて1年間分を行っているので、現在作っているRECORDは秋にならないとホームページにアップされません。表現の蓄積と保管は滞らずにやっていこうと思っています。