Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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春分の日 制作&散策
ウィークディの真ん中に休日があるのは、創作活動をする上で大変助かります。とりわけ陶彫は乾燥具合を見て作業を進めていくので、水曜日はタイミングとしては最高です。今日は朝から雪が降っていました。春分の日なのに積もっていく雪を見ながら、寒の戻りとも言うべき極寒の中で、朝7時から工房に篭りました。作業中、何度もストーブの許へ寄り、悴む手を暖めました。昼までに窯入れが出来るように仕上げや化粧掛けを行いました。先日、成形した陶彫部品に彫り込み加飾も施しました。予定した通り、昼に窯入れを行い、焼成を始めることが出来てホッとしました。午後は、工房に出入りしている若いスタッフのグループ展が今日オープンするので見に行きました。東京下北沢の小さなスペースを借りて、美大ビジュアルデザイン科1年生4人による平面作品の展示でした。今風のアニメキャラ的なものばかりが並び、彼女たちにとってみれば初めての展覧会で、何となく学園祭の延長のような印象を受けました。今後どんな展開があるのか分からないほど若く幼いグループ展だなぁと思いました。私にもそんな経験があって当時を思い出しました。私は小奇麗なイラストではなく、牛を彫った下手な木版画を出して悦に入っていたら、池田宗弘先生からガツンと言われて凹んでしまったことを覚えています。今日はせっかく下北沢まで出てきたので、渋谷まで足を伸ばしました。タワーレコード店に行って、「小室等アルバム」を手に入れようとしましたが、最近発売になった「プロテストソング2」はありませんでした。昨今は便利なネットで注文すればいいことですが、私は店頭に並んでいる商品を手に取って購入したいと考えているのです。とりわけ書籍とCDはアナログな購入方法に拘っています。毎晩RECORDと称する小さな平面作品を作っていますが、その制作中に聴く音楽には、創作活動を始めた20代の頃の自分の原点を取り戻すために、当時の和製フォークソングを繰り返しデッキでかけています。よくもまぁ、飽きもせずと思われがちですが、さすがにカセットテープになったモノを40年も聴いていると、相当痛んでしまっているのです。そこでCDに買い換えていく計画があるのですが、製造を止めてしまったモノがあって、マニアックなものはなかなか見つからないのです。今日はさまざまなバリエーションの「小室等アルバム」を4枚購入してきました。これで暫くはRECORD制作に弾みがつきそうです。午後の散策は雪が霙に変わっていましたが、心は満足をしていました。