Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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連休⑩ 「陶紋」5点の制作開始
大型連休は今日が最終日です。10連休は新天皇の即位があって実現したもので、私は陶彫制作や美術や音楽鑑賞、さらに映画鑑賞に日々充実した休日を過ごすことが出来ました。工房のロフト拡張工事も始まりました。2人の鉄工業者が今日も朝早くから工房に入っていて、鉄骨による天井の補強をやっていました。美大に通う若いスタッフも朝から来ていて、イラストレーションの課題に取り組んでいました。私は若いスタッフとともに夕方5時まで陶彫制作をやっていました。8時間も制作に集中したのは久しぶりでした。10連休の目標としていた制作が、やや遅れ気味だったところを昨日と今日で達成した感じがして、疲労困憊の中で満足を覚えました。若いスタッフや鉄工業者に背中を押されるように作業に励んでいたことが良かったのだろうと思います。今日は「陶彫」シリーズの成形5点と、そのうちの2点は彫り込み加飾を終わらせました。「陶紋」シリーズは毎年数点ずつ個展に出している小品で、最初の作品からずっと通し番号をつけています。今年の個展には47番から51番の「陶紋」を出品する予定です。残り3点の彫り込み加飾は、可能ならウィークディの夜の制作にしたいと考えています。陶彫作品は成形や彫り込み加飾が終わっても乾燥を待たなければならず、さらにヤスリで仕上げて化粧掛けを施すのです。それから漸く焼成になります。その時間を考慮すると、出来るだけ早めに彫り込み加飾を終わらせ、乾燥させたいと思っているのです。週末は砂マチエールを施したテーブルに油絵の具を染み込ませたり、「発掘~双景~」の陶彫部品の連結のための調整として、もうひとつは陶彫部品を作らねばならないと考えていて、「陶紋」の彫り込み加飾はウィークディの仕事から帰った夜の時間帯にやらざるを得ないのかなぁと思っています。いずれにせよ今年も例年の通り時間に追われていることは確かです。10連休あったとしても、決して予断を許さない制作工程に唖然としてしまいますが、これは毎年作品のハードルを上げているせいかもしれません。例年頑張り甲斐があるなぁと感じています。