Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 陶彫制作&亡き母の納棺
今日は朝から工房に篭って、新作の陶彫制作に追われていました。屏風になる新作の陶彫部品の追加もあれば、昨日から始まったテーブル彫刻を先に進める工程もあって、今月も多忙な週末になっています。今日はテーブル彫刻は横に置いておいて、新作屏風の陶彫制作を行ないました。陶彫部品の中にはかなり乾燥が進んだものがあって、ヤスリをかけて仕上げをしました。その後、化粧掛けを施して窯に入れました。陶彫は最終制作工程である窯入れをしないと作品が出来上がったとは言えないのです。窯内で壊れることもあり、焼成は予断を許しません。その分、人間の手が及ばない神の領域に作品を預けることになり、こちらの緊張も高まります。窯を出す時は決まって気分が高揚します。これがあるからこそ陶彫がやめられないのです。我が作品よ、炎神に翻弄されて強力な造形物になって帰ってこいと思わず声を出してしまうのは私だけでしょうか。窯に入れてしまうと工房の他の電気は使えず、今日は午後3時に作業を終了しました。今日の午後は先日他界した母の納棺があって、家内と横浜市北部斎場に出かけました。母は綺麗に化粧を施されていました。本来なら今日が通夜になり、母と縁があった多くの弔問客で賑わうはずでしたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、ほとんどの斎場で通夜を省略しているケースが目立ちました。家内と私だけの質素な納棺になりましたが、これも仕方がないのかと思いました。明日は葬儀ですが、私たちと妹夫婦だけの式になるのです。派手好きで社交的だった母には申し訳ないと思いつつ、まさかこんなことになるとは思いもよらなかった昨今の事情です。精進おとしを和食店で2人だけで行ないましたが、店には私たちしか入っていない状態でした。