Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 柱の梱包&最新作の加飾
週末になりました。個展の搬入まで数えるくらいしか週末がない中で、出展作品の梱包を最優先していますが、つい作りかけの最新作品が気になってしまい、今日も梱包の後で、創作的な仕事を入れてしまいました。梱包は「発掘~突景~」の3本柱を1本ずつ包みました。ビニールシートにエアキャップを貼って、作品が傷まないように配慮しているのです。次の梱包は数多くある陶彫部品になるので、いよいよ木箱を用意しなければなりません。明日からの梱包は陶彫部品になります。午後からは最新作品に取り組みました。現在作っている最新作品は50センチの高さがある直方体で、幅は30センチあります。先週末に成形が終わっているので、彫り込み加飾の下書きをやっていました。この時期は梅雨とはいえ、陽が照ってくると夏本番の暑さになります。雨が降ると一転して涼しくなるため、どうも体調が思わしくなく、今日も工房で6時間ほど作業をしていましたが、身体に妙なダルさがあって、気持ちよく作業は進みませんでした。最新作品はイメージが見えているようで、曖昧なところが多く、彫り込み加飾の下書きも陶板の表面に鉄針であたりをつけてみたものの、気に入らないので全てやり直しました。彫り込み加飾は工芸的な作業ですが、実は手間も時間もかかります。彫り込み加飾は明日も継続になりました。1点ずつ陶彫部品を丁寧に作って、それを集めてひとつの世界を創出させる計画は、始めたばかりのこの段階ではまだ先が遠くて、全体図はぼんやりとした霧に覆われています。1点ずつ近視眼的に部品を作っていく作業は、精神的には楽な反面、最終的にはどんなものになるのかハッキリと見えず、多少の不安を抱えています。創作の面白さはまだこれから起こってくるもので、今は我慢を重ねていく制作工程にあります。一気呵成に出来ない集合彫刻の生真面目な歩みこそ、自分らしさが出ると私は思っていて、焦らず休まずをモットーにして頑張っていこうと思っています。