Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

週末 日常を取り戻す
昨日で個展が終了し、今日から通常の制作に入ることにしました。イベント終了の翌日は複雑な心境になります。一日ゆっくり休みたいと思うのですが、私の流儀はそうではなく、最新作の制作を何が何でも続けていくのが自分のやり方です。個展の疲労は確かに残っていますが、自分の中でイベント終了感は持たないようにしているのです。祭りの後の脱力感は危険な状態で、ここで創作活動を止めるわけにはいきません。けじめをつけることは敢えてやらないのです。今日は毎週通ってきている美大受験生がデッサンをやりに工房に来ました。この来訪者がいることは大歓迎で、緩んだ私の心を引き締めるのに役立ってくれています。私は最新作の陶彫部品を作るために土練りをやっていました。最新作は2点ほど陶彫部品が出来上がり、乾燥を待っている状態です。全体構想はほぼ出来上がっていますが、エスキースを描くことはしません。床を4メートル四方使うため、ギャラリーせいほうの床を見積もってきました。最新作は床を這う作品になり、高さはありませんが、大きな面積を有する作品です。広大な丘陵をイメージしていますが、どうなるのでしょうか。また一歩ずつ焦らず休まずコツコツと作っていく所存です。日常を取り戻すことは、次なる目標に向けて動き出すことで、モチベーションを保つことが出来ます。私としては個展があろうがなかろうが、高いモチベーションを維持しつつ造形思索を深めていくことが、自分には最良のことだろうと思っています。梅雨がまだ続いていて、今日は梅雨明けのような青空が覗いたと思ったら、どしゃ降りの雨になって、不安定な天候でした。ちょっと早めに作業を切り上げて、デッサンに励む高校生を車で送りました。