Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 陶彫成形&土台の具体案
今月の週末から新作の全体構成を作り上げることにしたため、厚板材を加工した土台に具体的な下書きを始めました。今日の午前中は昨日用意したタタラを使って陶彫成形を行ないました。朝からいつも来ている美大受験生がいて、私は彼女に背中を押されながら、陶土と格闘していました。冬場は掌がカサカサになり、ハンドクリームが必要です。午後から三角形に切断した厚板材を作業台に置き、その上に陶彫部品を配置しました。陶彫部品の最大なものは3段に積み上げたものになり、高さは120センチを超えます。やや小さなものでも80センチほどで、その2点の陶彫部品を置くだけで、三角形に切断した厚板材はかなり量感を感じさせて、それで充分ではないかと思いました。つまり陶彫部品を目立たせるためには、厚板材の土台はあまり造形を必要としないのではないかと思ったのでした。厚板材には穴を空けて、陶彫部品は穴を通し直接床から立ち上げる方法を取ります。以前作った「構築~起源~」と同じです。「構築~起源~」はすべて木彫された柱を立ち上げましたが、今回は柱を陶彫部品に換えたのです。それでも長方形の土台から円形の土台にチェンジしているため、雰囲気がかなり変わるのではないかと思います。土台の構成は鋭角な三角形を並べていく方法を取りますが、定点を何とか隠したいと思いました。究極の定点があると造形が完結してしまい、自由な発想が望めないからです。そこで先端を切断して円形を環状にすることにしました。環状の作品は以前作った「発掘~環景~」と同じです。結局、過去の作品の応用版が、これからの新作になることで、何だか堂々巡りの展開に、ちょっと呆れてしまいました。私の発想には限界があるのでしょうか。いやいやきっと新しい何かがあるはずで、架空都市の俯瞰したイメージを思い描きながら、これから頑張っていこうと思っています。土台のデザインが決まったところで、木材加工が結構時間がかかりそうなことが分かってきました。新作もなかなか大変な仕事量になりそうです。私は今までも高いハードルを何とか乗り越えてきました。全力で走り抜けることが常習になっているため、今後も焦らず、休まず、気が抜けない時間を過ごしていこうと思っています。