Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

次のステップに向かう6月
6月になりました。そろそろ入梅が発表されてもおかしくない季節です。6月も今まで同様、工房に勤務時間があるが如く決まった時間に通う予定です。今月やらなければならないことは個展の出品作品の修整補填で、厚板土台20点の裏側塗装と印の貼り付けの作業をまず考えていかなければなりません。印は新しく彫るため創作的に面白い作業ですが、作品の補填にしろ梱包にしろ退屈な作業ばかりなので、今月から来年に向けての新作を始めていこうと思っています。つまり6月は次のステップに向かう1ヶ月になりそうです。次のステップは、まだぼんやりしたイメージがあるだけで、発想が煮詰まってはいませんが、構築物が崩れかけているイメージが見えています。以前、長崎県にある端島(軍艦島)に行って作品のイメージを摑まえたように、廃墟となった工場でも見てくれば明確なイメージが出てくるのではないかと思います。現行作品の補填と梱包をやりながら、次へのステップを模索するのは楽しいと感じるし、またイメージが明確になればその具現化に考えを巡らせるのも気持ちを高揚させるものです。今月の目標としては来年に向けた取り組みを始めることです。今月はRECORDの充実も図りたいと考えております。先月は図録用の撮影があったため、陶彫制作のことで頭が一杯でした。下書きが山積みされているRECORDを今月は何とか解消したいと思います。工房にいる時間を多少削ってもRECORD制作に邁進いたします。一日1点ずつ小さな平面作品を作り上げているRECORDも意欲の灯を消さないように継続していく所存です。RECORDはもう15年近く続いているため、習慣化はしているものの、創作活動はどんな状況でも決して慣れるものではなく、日々取り組む度に新しい発見があります。私の色彩に対する苦手意識の改革に繋がっているとも考えていて、RECORDは自分にとって大事な媒体であることに間違いはありません。読書はゴーギャンの彫刻に関する書籍を読んでいますが、既に後半に入り、今月は新しい書籍に取り組もうと思っています。美術館等の鑑賞は今月こそ出かけていくつもりです。コロナ渦の中で感染対策をしながら、良質な美術作品に触れていきたいと思っています。