Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

葉山・横須賀の美術館巡り
酷暑が続いているため、今日は工房に行くのを止めました。陶彫制作が今なら中断できると判断し、今日は家内と神奈川県立近代美術館葉山館とカスヤの森現代美術館に行くことにしました。県立近代美術館葉山館は入場に予約が必要で、予めネットで予約を入れていました。開催されていた展覧会は「空間の中のフォルム」展と「若林奮 新収蔵作品」展で、いずれも彫刻作品が主体になるものでした。「空間の中のフォルム」展は、県立近代美術館が開館して70周年を記念する展覧会で、その間にコレクションされた彫刻作品を見渡すと、なかなか先端性のある話題作品ばかりだと気づきました。私は個人的には「虚実」と題された部屋が大好きで、向井良吉と毛利武士郎の作品を久しぶりに見て、その崩れかけた形態と秘めたる迫力に、自作の陶彫作品を頭の中で重ね合わせたりしました。D・ナッシュや砂澤ビッキ、最上壽之の木彫作品にも造形的な面白さを感じました。「若林奮 新収蔵作品」展の若林奮の独特な世界は、度々NOTE(ブログ)で取り上げてきましたが、「空間の中のフォルム」展と「若林奮 新収蔵作品」展は改めて別稿を起こしたいと考えています。次に向かったのが横須賀のカスヤの森現代美術館で、「等温帯Ⅱ」という4人のアーティストによるグループ展をやっていました。4人はいずれも評価が定まった現代アーティストたちで、「等温帯」というのは等温線から派生させた造語で、等しい温度を示す地帯という意味だそうです。数年前に「等温帯Ⅰ」があり、今回はその2回目に当たる展示だったようです。これも詳しい感想は後日に改めます。今日は現代彫刻を含めたアート作品ばかりを見てきました。日頃から工房に篭っていると、たまには外部からの刺激が欲しくなります。今日はそんな自己欲求を満たしてくれる展覧会だったと思っています。