Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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9月初日に美術館へ
9月になりました。今日は小雨が降る涼しい一日でした。朝早く工房に出かけ、保存してあった陶土を使って、座布団大のタタラを数枚作りました。明日から始める陶彫成形の準備です。今日はその後、美術館に出かけることにしました。行き先は埼玉県立近代美術館で、自宅のある横浜から東京を越えて埼玉県の浦和まで行って来ました。開催されていたのは「ボイス+パレルモ」展。ドイツが生んだ現代美術を代表するヨーゼフ・ボイスと、ボイスに師事したブリンキー・パレルモによる2人展で、美術の概念を変えた思索から生み出された作品の数々を見てみたくなったのでした。彼らの難解とも思える創作行為に家内は遠慮してしまい、今日は私一人で出かけました。この展覧会は予約不要で、見に来ていた人たちも疎らでした。ヨーゼフ・ボイスは国際的な存在感があるにも関わらず、日本では今ひとつ知名度が上がらない巨匠と言えます。私もボイス関連の書籍を何冊か読んでいるのですが、そのインスタレーションに謎が多いと感じていて、その意図するところや方向性をしっかり考えてみたいと思っているのです。そのこともあって今日は分厚い図録を購入しました。詳しい感想は後日に改めます。さて、今月はどんな1ヶ月になるのか、月間の制作目標なども考えていきたいと思います。昨夜、RECORDに使っているアクリルガッシュの、いくつかの絵の具が足りなくなっていて、埼玉から帰る途中に画材店に立ち寄り、絵の具を20本くらい調達してきました。陶土も足りなくなっていて、早いうちに栃木県益子にも連絡をしないといけません。創作活動には費用がかかるもので、それをどこから捻出しようか只今思案中です。読書は先月から引き続き、イタリアの宗教画家に関する書籍を読んでいきます。今月は秋の気配がやってくるのでしょうか。涼しく爽やかになることを願っています。