Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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桜満開の3月を振り返る
3月の最終日となりました。現在は桜が満開で、雑木林の中では所々生えている桜の木が目立ち、この時ばかりは桜が己を主張しているように感じます。昨年の今頃、私は管理職退職辞令交付式に参加していて、長年続いていた二足の草鞋生活にピリオドを打ったのでした。その時は35年間勤めた仕事に対して微妙な感情を持っていましたが、彫刻家一本の今となっては漸く心に整理がついた感覚があります。私の生活は単純極まりないものになりました。朝から工房に出かけて、丸一日を工房で過ごす生活で、自分の創作活動のみを見つめ続け、彫刻の素材と対話して、時に精神を追い詰めて、カタチを捻り出すことに終始しています。若い頃に理想と考えていた生活をもって1年間過ごし、ここで振り返ってみることも必要かなぁと思っています。まぁ、それは別の機会にして、まず今月を振り返ります。今月は31日間あって、そのうちの25日間を工房に通いました。ほぼ毎日新作の大規模作品の土台を作っていて、木材加工に終始していました。美術展鑑賞は2ヶ所に出かけました。「上野リチ展」(三菱一号館美術館)、「春日神霊の旅」展(金沢文庫)で、なかなか興味深い内容でした。一日1点制作のRECORDは遅れ気味です。昨年より時間があるのに夕食後ゆっくり寛いでしまう習慣がついて、ここはもう一度心を入れ替えて頑張ろうと思っています。読書では民俗仮面の書籍を読み終えて、現在はウィーン工房に関する書籍を読んでいます。読書はこのところ私にとって興味津々なものばかりで、読書に耽る夜の時間帯が楽しみになっています。今月は私事もあり、時間を追って書いていくと、まず3回目のワクチン接種に自衛隊大規模接種センターに行ってきました。久しぶりの歯科治療にも行きました。亡き両親の実家を解体し、そこに集合住宅を建てるために地鎮祭を行いました。それに関する融資書類を作りました。後輩の彫刻家のための写真撮影を工房で行いました。母の三回忌、父の十七回忌を菩提寺で行いました。明日から4月です。彫刻家一本の生活としては2周目になります。今年度を振り返りつつ、4月からの生活を継続して楽しみたいと思っています。