Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

2周目の彫刻家として…
4月になりました。昨年のNOTE(ブログ)のアーカイブを見ると、4月最初に「彫刻家として…」というタイトルをつけ、二足の草鞋生活から創作活動一本になったことを書いていました。それなら今年は「2周目の彫刻家として…」というタイトルにして、創作活動が2年目に入ったことを示したいと思います。創作活動一本化の弾みとして、昨年は江戸東京博物館で開催していた「古代エジプト展」に出かけていました。ドイツの国立ベルリン・エジプト博物館が所蔵している遺物をじっくり見ていたことが昨日の事のように思い出されます。今年も弾みをつけるために東京の美術館に出かけていきました。まず、六本木にある国立新美術館で開催している「メトロポリタン美術館展」。西洋絵画500年を網羅するような名画ばかりの展示で、15世紀の初期ルネサンスから19世紀のポスト印象派まで、アメリカの美術館が所有する珠玉の作品を堪能しました。日本人が好きなヨハネス・フェルメールの大作も来日していて、多くの鑑賞者が群がっていましたが、私も例外ではなく、フェルメールを発見した時には吸い込まれるように名画に近づいていきました。本展の目玉になっているジョルジュ・ド・ラ・トゥールの「女占い師」もじっくり見てきました。本展の詳しい感想は後日改めたいと思います。次に向ったのは渋谷でした。Bunkamuraザ・ミュージアムで開催している「ミロ展」は、「日本を夢見て」という副題がついていて、在りし日のミロが日本に来て、日本のさまざまな文化と触れ合った記録が展示されていました。また詩人瀧口修造とのコラボレーションが実現して、素晴らしい詩画集を出版していました。私は学生時代にそれを知って、造形とコトバの織り成す世界に憧れたこともありました。本展では画像で紹介されていたミロのアトリエにも興味がありました。私が20代で訪ねたのはバルセロナ・カタルーニャにあるミロ美術館で、そこも解放的な広々とした空間にミロの世界が形成されていて、心が軽やかになった思い出があります。アトリエにも同じ雰囲気を感じました。「ミロ展」の詳しい感想も後日改めます。4月最初の日は充実した時間を過ごしました。