Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 梱包用木箱を作り始める
個展に出品する作品のために、毎年私は梱包用木箱を用意しています。作品の材質が陶なので、木や石に比べると破損が生じやすく、また陶彫作品保存のためも木箱が必要なのです。毎年作品の大きさはさまざまですが、木箱の大きさはいつも同じで、陶彫部品を木箱に合わせるように組み合わせて、うまく収まるようにしているのです。陶彫部品はそれぞれエアキャップで包んでから木箱に収納します。一体いくつくらい木箱が必要なのか毎年見積もっていますが、今年の「発掘~記録~」は同じサイズの陶彫立方体が151点あるので、雑駁な計算で言えば26箱必要です。箱に使う板材と垂木を材木店で手に入れなければならず、近日中には用意しようと思っています。今日は昨年作った木箱の余った材料があったので、とりあえず試作したのでした。木箱は1年に1回だけしか作らないので、作り方を忘れています。昨年作った木箱を参考にしながら、寸法を思い出しつつ垂木のカットをしてみました。板材は店でカットをお願いしています。ただし、これは気持ちの問題ですが、梱包作業は面白い仕事ではありません。単純な繰り返し作業が苦手な私は、何とか意欲を保つために、来年に向けた新しい創作を同時に始めていかなければならないと感じているのです。私はコツコツした作業は好きですが、そこに創作がなければ退屈してしまうのです。梱包と同時に新作を作り始めるのは、私のそうした事情があるので、一気にやればすぐに終えられる梱包にかなり時間がかかってしまうのです。でも今は二束の草鞋生活に比べれば時間はあります。また作品は全て完成しているので、焼成にハラハラする必要もありません。ただ手を動かしていれば終わる作業であるならば、かなり気が楽になっているのも確かです。