Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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陶土の搬入日を遡ると…
今日は栃木県益子町にある陶芸用品専門店「明智鉱業」から陶土800キロが届きました。陶彫制作を続けているうちに、いつの間にか在庫の陶土がなくなり、今週初めに「明智鉱業」にファックスを送りました。まだ陶彫制作が現在のような状況になっていないうちは益子に直接出かけていき、複数の陶土を購入しては実験を繰り返していました。その頃は横浜と益子を往来する生活でしたが、その時は焼成した陶土がイメージ通りになるかどうか、迷いつつ苦闘をしていました。私の作るモノは彫刻であるため、器ではなく、しかも釉掛けもしません。大きめの陶彫が錆鉄のような色合いになることと、形が出来るだけ歪まないことを念頭に入れ、ヨーロッパで培ったイメージ世界の具現化を求めていました。テストピースで気に入った肌合いが出来たとしても、実際のサイズで作ったら大きく歪んでしまったことも度々ありました。そんなことを経て、漸く現在のような陶彫が出来上がってきたわけです。今回は新作陶彫が陶土をどのくらい使用したのか、厳密には計算できませんが、陶土の搬入日を遡ることでその消費結果が分かってきました。2022年は10月18日に陶土を搬入しました。2021年は9月7日、2020年は10月24日に陶土が届いています。ほぼ1年くらいの間隔が空いていますが、今年は今日陶土が届いたので、やはり現在作っている日付のある陶彫立方体は、かなり陶土を消費していることになります。制作中にも何となく分かっていたことですが、あぁ、やはりそうか、と思ってしまいました。日付のある陶彫立方体は、まだまだ継続するので、陶土の減り具合もかなりあると見積もっていきます。また明日から届いたばかりの新鮮な陶土で制作をやっていきます。