Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 集合彫刻で思うこと
週末になると、作品についての思うことを書いていますが、NOTE(ブログ)もこれだけ長く続けていると、過去に書いた同じことを言い方だけ変えているようになっているのではないかと不安にも感じます。今日のタイトルにした「集合彫刻」も幾度となくNOTE(ブログ)に書いているように記憶していますが、たとえ同じでも今日再確認したこともあったので書いていきます。彫刻のテーマを発掘された都市遺産にしたことで、材質を陶にして、同時に空間に広がる大きさを表すために集合彫刻にしました。私にとって陶彫で作品を作ることと集合彫刻にして設置することは同時に出てきました。陶彫は窯入れをして焼成しないと作品は完成しません。窯内の体積があるため、作品をどこまでも大きくすることが出来ず、それなら陶彫同士をボルトナットで繋いでスケールを手に入れる方法を採りました。陶彫部品は目立つ部品とそれを支える部品があって、ひとつの作品世界の中に数十点の部品で構成していました。綿密に全体的な計算をして制作をしていましたが、それでは形態に意外性がなくなって退屈するため、あえて計算をしない箇所を作り、無計画と無計画をぶつけて摩擦を生じさせ、それをどう繋いでいくのかを考えることにしました。その方法が結構面白くて、暫くその方法で制作を続けていました。基本的な制作姿勢は今後もこの通りでいくつもりですが、2年越しで作っている現在の陶彫立方体は、陶彫部品に主従の関係はなく、同じ大きさの立方体に彫り込み加飾を施しているだけです。その立方体を積み上げてギャラリーに展示するので、従来の集合彫刻とは異なるコンセプトがあります。今回はそれでやってみようと思ったのです。陶彫制作をしながら、今日はそんなことを考えていました。