Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

週末 涼しい工房にて
昨日の豪雨から気温が一気に下がり、今日は涼しい工房で制作に勤しみました。工房には美大生がデッサンをやりに来ていて、いつも若い世代の子たちが出入りしているのは有難い限りです。今日は新作の陶彫部品がある程度出来上がってきているので、全体の中に置いて初期イメージの確認をしました。全体を見渡すと汗が流れます。気温は低いのに汗が出るのは精神的なものだろうと思います。作品は精神の産物なので常に自分の感覚を呼び覚まし、自分の中で自分自身と対話しているのです。もう一度初期イメージに立ち戻り、イメージの具現化がどこまで進んでいるのかを確かめます。どこを造形補填をすれば、さらに作品が深化して緊張感が生まれるのか、ひとつひとつの陶彫部品は生かしきれているのか、作り直しはないか、全体がまとまり過ぎてはいないか等々考えていくと身体全体が熱を帯びていくのがわかります。このまま涼しくなってくれれば制作に弾みがつきます。明日もう一度イメージの確認を行います。