Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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夜の加飾作業
先週は2回ほど職場帰りに工房に立ち寄りました。RECORDの彩色が主な作業でしたが、今週は成形が終わっている陶彫部品に加飾をしたいと思っています。夜の時間帯は身体の疲労度にもよりますが、気持ちが集中できるのです。成形した面に彫りこみをするのは静まり返った夜が適していると感じます。全体を大きく捉えるのは昼間の光の中で行うのが都合がよく、部分の細かな彫りは夜の照明の中で行うのがよいと思っています。そうした昼夜の場面で調整ができると最高ですが、精神力の維持という点で難しいこともあります。彫りこみの加飾は、立体を把握する彫刻的なものではありません。表面を眼で追いながら浮彫りの加減を見て、成形されたカタチにさらなる緊張感が生まれるようにしていきたいのです。加飾されたところが全体の調和の中で生きるように成形された面に何度もデッサンを繰り返します。ある意味では加飾が一番面白いと感じられるところです。今晩は夜の時間帯に工房へ行ってきました。先日成形を終えた部品をひとつだけ取り出して加飾を行いました。毎晩これが出来たらいいのに…と思いつつ充実した時間を過ごしました。