Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

2014年HP&NOTE総括
2014年は自分にとってどんな1年だったのか、毎年恒例になった総括をやってみたいと思います。今夏の個展で発表した「発掘~層塔~」「発掘~増殖~」は陶彫部品の多さで際立っていて、何とか作り切った達成感が自分にはありました。細かく見ていけば不満な箇所も多くありますが、どんなふうに作っても完全なものはあり得ないのではないかと思うところです。今年のRECORDも結構大変でした。詩的な月別タイトルをつけてみたのですが、コトバに左右されることがあって行き詰まり感がありました。来年はもう少し幅広い解釈可能なタイトルをつけるべきと思います。時間的な余裕がない中で、なかなかコトバの発想で遊ぶことが出来ず、ひとつ躓くと、後に響いてしまうのがRECORDを難しくした原因でしょう。4月に職場を異動し、管理職としてのステージが上がったことも、日々の制作に与える影響があったと言えます。個展の後は次第に落ち着いてきましたが、現行の作品も陶彫部品が多く、今後のスケジュールの厳しさに戸惑います。今年の読書は哲学書に親しみました。これは良かったと思っています。存在の学術的解釈は自己思索に深さを与えてくれるでしょう。今年は美術館やミニシアターにも足繁く行きました。印象に残っているのは、最近見たせいもあるのでしょうが「赤瀬川原平の芸術原論展」と、映画では「大いなる沈黙へ」でした。夏季休暇にアンコール遺跡群を見にカンボジアに出かけました。悠久なる時を刻んだ遺跡を肌で感じることが出来たことが収穫でした。この密度のある1年間を大きな病気もせず乗り切れたことが、本当の意味で幸いと感じますが、これは自分を支えてくれた周囲の人たちのおかげです。関わりを持っていただいた方々に心から感謝です。最後に自分の拙いNOTE(ブログ)に付き合っていただいた皆さまにも感謝申し上げます。良い年をお迎えください。