Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 展覧会&お歳暮
やっと週末になったという気分ですが、今日は工房へは行かず、以前から見たかった展覧会と日頃お世話になっている方々にお歳暮を贈る用事に当てました。見たかった展覧会は東京世田谷区にある世田谷美術館で開催されている「フリオ・ゴンザレス展」でした。昨日は冬に珍しく大雨が降っていたのに、今日は朝から秋晴れになり、世田谷美術館のある砧公園は、銀杏の落ち葉が舗道を埋め尽くし、金色の絨毯のようでした。朝の光が絨毯にまだら模様を描いていて、その美しい情景が美術館へ続いていました。スペインの彫刻家フリオ・ゴンザレスの展覧会には「ピカソに鉄彫刻を教えた男」という副題がついていました。20世紀が始まったばかりの美術界、そこにピカソがいて、一方でブランクーシがいました。この20世紀を代表する巨匠たちを手伝い、また鉄の立体造形を教えた人がゴンザレスでした。巨匠の影に隠れてしまった技巧派作家、でも前衛を体現したゴンザレスは、自らも作品を作り、後世の彫刻家に多大な影響を及ぼしたのでした。美術館に入って最初の空間に展示されていた「ダフネ」と題された鉄の彫刻は、その颯爽として面白みのある造形で鑑賞者を魅了していました。詳しい感想は後日に改めます。次に向かったのが横浜駅近隣のギャラリーで開催していた「絵本展」でした。工房に来ている中国籍アーティストが出品しているので見てきました。彼女を含めて10人の作家が出品していましたが、なかなかの水準で力作が揃っていました。彼女の絵本作品は「水」をテーマにしたもので、日本語と中国語の詩が散りばめられていました。中国の京劇を線描した連作も、絵本に仕立てられ見応えがありました。自国の文化を大切にしている彼女を今後も応援していきたいと思います。最後に横浜駅のデパートで師匠や親戚宅にお歳暮を贈りました。この時期は大変な混みようで、かなり待たされましたが、我が家の恒例行事になっているので、これは仕方ないと思っています。明日は制作です。今日の遅れを取り戻すべく頑張ろうと思います。