Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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三連休 RECORD撮影日
三連休になりました。朝から制作のため工房に篭りました。今日はカメラマン2人がやってきて、RECORDの1年間分の撮影をする日になっていました。RECORDは毎日1点ずつポストカード大の平面作品を作っているもので、文字通りRECORD(記録)と称しているのです。もう10年も続いていて、陶彫制作に匹敵する自分のもうひとつの表現媒体です。RECORDの制作は仕事から帰った夜に限られていて、自宅の食卓が制作場所です。飼い猫のトラ吉が邪魔をすることがありますが、トラ吉を追い払いながら、毎晩制作をやっています。最初の頃はその日のうちに全て完成させていました。このところ下書きだけをその日に終わらせて、仕上げは余裕のある日に回してしまっています。余裕のある日は滅多に来ないため、下書きだけのRECORDが山積みされていくのを横目で見ているのです。精神的に追い詰められてくると、深夜に及んでも仕上げに取り掛かります。カメラマンが来て撮影をするというのが、自分にとって効果的な縛りになっていて、どうしても仕上げに取り掛からなければならない締め切りになるのです。撮影したRECORDはホームページに月毎にコトバを添えてアップします。現在ホームページは昨年の9月分までアップしています。その続きとなる昨年の10月分から今年の9月分まで撮影し、カメラマンが画像処理をしてくれてアップしていきます。撮影している最中に1年前からのRECORDを眺めていると、いろいろな思いが甦ります。この時期は思ったより楽に出来たなぁとか、アイディアに苦しんでいたなぁとか、作品の優劣よりも制作の裏事情の方がクローズアップしてしまいます。そのまま継続して自分が80歳になった時にRECORDは1万点を超えます。あと20年、毎晩コツコツとやっていく日常の蓄積がRECORDの本領です。一気呵成に出来ない時間を積み上げていく表現、これが自分の得意とするところと自負していますが、下書きだけが先行する現在の状況を見ていると、自分に自信が持てなくなっています。カメラマンの撮影が終わった後、今日は陶彫用の化粧掛けの土が不足してきたので数年分を作りました。私は化粧土も混合して作るのです。陶土そのものも土錬機で混合して作りますが、化粧土も単身ではないので、自分は結構手間暇かけているんだなぁと改めて感じました。