Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 砂マチエール貼り付け作業
今日は若いスタッフ4人、家内と私の合計6人を工房に集めました。スタッフは10代から20代の女性たちで、美術に関係した人ばかりです。今月の制作目標として一番に掲げているのが、砂マチエールの貼り付け作業で、新作ではここが見せ場になるところなのです。新作は屏風とその前の床を使って、陶彫部品を複数組み合わせ、自らの世界観を創出させます。言うなれば集合彫刻ですが、これは私のデビュー以来ずっと続けてきた表現方法で、その年によってテーブル彫刻であったり、塔であったり、また今回のような屏風であったりしています。今回の屏風は荒廃し風化した架空都市をイメージしていますが、抽象化を進めているため、観る人によってさまざまな解釈があってもいいと思っています。屏風は6枚の厚板を蝶番で繋げる計画で、その1枚1枚には格子模様を刳り貫いてあります。その単なる木材の状態をイメージ通りにするには画面全てに砂マチエールを貼り付けて、そこに油絵の具を滲みこませていかなければならないなぁと考えていて、砂マチエールと硬化剤を大量に画材店から購入していたのです。作業として大変なのは砂マチエールの貼り付け作業で、私一人ではどうにもならず、普段から工房に関わりのある人たちに声をかけていました。6人がかりで作業を進めたので、今日一日で砂マチエール貼り付け作業は無事終わりました。朝10時から夕方4時まで、昼食を除いて継続で作業をやっていました。作業をしてくれた人たちに感謝申し上げます。全員がボランティアですが、工房を使用している関係者ばかりなので、私としては気兼ねなく仕事をお願いできたわけです。一日乾かして、明日は油絵の具の塗装作業に入ります。手伝いスタッフは1人だけになりますが、ほとんど私だけでできる作業なので、明日以降も頑張っていこうと思っています。