Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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帰宅後の工房通いについて
創作活動を行う上で、公務員との二足の草鞋生活で厳しい面は、何といっても時間確保です。週末だけではイメージ通りの作品が生まれず、作業の時間をどこで確保するのか、常に考えてきました。30年もこんな生活をしていれば慣れそうなものですが、温度や湿度に左右される気候であったり、その時の気分であったり、昼間の仕事の疲労の度合いであったりして、ウィークディの夜に工房に通うのを躊躇してしまうのです。おまけに夜はRECORDの制作やNOTE(ブログ)の作成があるので、仕事から帰ってから、工房に行こうかやめようか、日々迷っています。私の二足の草鞋生活も来年3月末までで、その後は創作活動における作業の方向転換があります。それまでは出来る限り何とかウィークディの夜に工房に通っていこうと思っています。今週はよく工房に行っていました。今日も工房から帰ってきたところです。工房にいる時間はせいぜい1時間程度ですが、それでも作業は確実に進みます。蛍光灯に照らされた陶彫部品は、彫り込み加飾をするのにちょうど良い状態で、しっかり集中できます。工芸的な作業は夜の方が向いているのではないかと思うところです。現在、昼間の仕事は来年度人事を見据えた面接や書類等で悩ましい状況が続いていますが、陶彫制作に向き合っていると、たとえ1時間でも全てが忘れられ、創造の神が別世界に自分を運んでくれます。作業をすれば心地よい瞬間が訪れるのですが、工房に行くまでの心の葛藤が何とも微妙です。季節の変わり目で心身とも休息を必要としているのかなぁとか、いやこの季節だからこそ快適に制作ができるのではないかとか、自宅に帰りつく前についつい考えてしまうのです。帰宅後の工房通いは来年3月までなので、これも楽しみのひとつと考えればいいのだと自分に言い聞かせています。