Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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新年最初の週末来たる
2021年になって最初の週末がやってきました。職場は昨年29日から休庁期間に入っているので、今日が週末の感じはありませんが、長年の習慣で週末になると創作活動が待っていると思ってしまうのです。今日はまだ正月気分が抜けない1月2日です。それでも朝から工房に行きました。今日は昨日に続いて陶彫制作を行ないました。昨年から続けてきた土台作りのための厚板切断は、明日からやっていこうと思っていて、1年の計は元旦にありという諺があるならば、やはり私の勝負どころは陶彫制作にあると言うべきです。今日は小さめの陶彫成形を行ないました。今まで大きめな陶彫部品を作ってきましたが、土台の穴に合わせた陶彫部品のさまざまなサイズも必要になるので、今後は小さめの陶彫部品だったり、変形された陶彫部品も作っていこうと思います。現在の陶土は「発掘シリーズ」が始まった20年位前から使っていますが、土そのものは10代後半から塑造をするために慣れ親しんできた素材です。私は具象表現から抽象表現に彫刻が変わっても素材を変えるつもりはありません。私は錆鉄の質感が好きですが、実際に鉄を錆させるよりも陶土によって錆鉄の質感を手に入れることに頭を使ってきました。鉄は錆びて無くなっていくものですが、陶彫は古代の出土品を見ても分かる通り、風雨に晒されても未来に素材を繋げていけるものです。土は鉄より強度は落ちますが、保存はそのままの状態で長く保てます。そんな自分なりの陶土を、土と土の割合を決めて混合して作り出しました。まだこの陶土を使って創り出したい世界がいっぱいあります。そうしたイメージが溢れ出てくる以上、自分はただ只管作っていくだけです。今年も創作に対する決意表明をしますが、自分にとってそれは大袈裟なものではなく、日常的に焦らず休まずやってきた行為です。4月から時間が出来るので、あれこれ思索しながら、さらにじっくり腰を落ち着けてやっていきたいと思います。