Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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酷暑と多雨の8月を振り返る
8月の最終日になりました。今月は真夏を体感するような気候の1ヶ月でしたが、例年通りなのかと言うとそうでもなく、やはり気候変動があったように思えます。豪雨は西日本ほどの被害はなかったものの、ここ横浜でも雨量はかなり多く、また長い期間雨が降っていました。気温は体温に近づくような酷暑があり、空調設備のない工房で日々過ごすのには厳しいものがありました。週末だけは美大受験生がやってくるので、一日中工房で過ごしていましたが、その他の日は午前中だけにしていました。それでも私は毎日工房に通っているので、新作はかなり進みました。現地点で焼成した陶彫部品は8点になります。例年11月あたりから焼成を始めているので、2ヶ月以上も前倒しで制作工程が進んでいるのです。午後は自宅でRECORD制作に費やしました。まだ下書きの山積み解消には至っていないのですが、良いペースになっています。美術の鑑賞では「空間の中のフォルム」展、「若林奮新収蔵作品」展(両方とも神奈川県立近代美術館葉山館)、「等温帯Ⅱ」(カスヤの森現代美術館)、「STEPS AHEAD」展(アーティゾン美術館)、「藤戸竹喜」展(東京ステーションギャラリー)の5つの展覧会に行きました。これは充実した鑑賞だったと言えます。新型コロナウイルス感染症の猛威があり、首都圏で緊急事態宣言が出されている中で、ネットやコンビニで事前予約をして出かけた展覧会でしたが、やはり実際の作品を見ると感動が伝わってきて、美術館に行く意義は充分にあるなぁと思いました。とりわけ立体の作品は、実材の存在感も含めて実際に見ないとその表現世界が伝わりません。感染に注意を払って今後も美術館に出かけていこうと考えています。RECORDは前述の通り、下書き解消に取り組んでいます。読書はイタリアの宗教画家に関する書籍を読んでいます。感染症が落ち着いて再び海外に出かけられる機会があれば、イタリアに行ってピエロ・デッラ・フランチェスカの宗教画を見てきたいなぁと思っています。