Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

週末 上野を散策した日を含む1週間
週末になりました。酷暑に喘いでいた時は、秋は来ないのではないかと疑っていましたが、この1週間で季節が変わり、待望の秋がやってきました。涼風が立つと展覧会に行きたくなり、今週の木曜日は東京の上野公園に行きました。上野を散策した日を含む1週間としては、充実していたと思っています。陶彫制作は相変わらず毎日朝から工房に籠っていましたが、創作活動もかなりやり易くなりました。土練りをしても汗が滴らなくなり、成形にしても彫り込み加飾にしても、工房に長く居座ってじっくり考えられるようになりました。とりわけ彫り込み加飾はさまざまなバリエーションを作っているので、鉄筆で下書きしては修正し、微妙に線の位置や彫り込む深さを変えていました。そうした意味では国立西洋美術館で開催されている「キュビズム展」は、面取りや構成のメリハリを探求する上で、美術史の革命性とは別の意味で参考にしました。私がキュビズムが好きな理由がそこにあります。この日は家内と一緒に出かけたので、昼食をどこにするかを考えました。久しぶりに国立西洋美術館内のレストランに寄りました。パスタのセットを注文して、美術館の中庭を見ながら食事をしました。私一人で出かけると、昼食は簡単なもので済ませることが多いので、ちょっぴり贅沢時間を過ごそうと思いました。ギャラリーショップで図録の他に、バロック期のイタリアの画家カラヴァッジョの生涯を論文にした書籍を手に入れました。殺人を犯し、素行が悪かったバロックの巨匠に関して私は関心がありました。勿論絵画では一度見たら忘れられない印象を残す劇的なリアリズムがどのようにして描かれたのか興味が尽きないのです。一応自宅の書棚に仕舞いましたが、長く放置はせず、早速読んでいこうと思っています。1週間のうちに1回でも鑑賞の機会を設けると、創作活動に活気が出てきます。毎週これが出来るといいのですが、こればかりは何とも言えません。