Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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鎌倉散策&美術館へ
今日は工房での作業を休んで、鎌倉へ出かけました。同行してくれたのは文学に興味がある教え子で、幾度となく一緒に美術館に出かけています。彼女の視点が面白いと私は感じていて、実際、文学の学生コンクールでの受賞経験もあります。鎌倉は久しぶりに訪れました。小町通りは店が様変わりしていて、小町通りの入口近くにあったカウンターしかない小さなラーメン店がなくなっていました。コロナ禍で一旦落ち込んだ観光客が現在は増えつつあって、とりわけ外国人観光客は確実に増えている実感があります。食べ歩きができる店も多く、古くからあってリニューアルした喫茶店もありました。私たちは小さな食堂に入って生シラスと釜揚げシラスの二色丼を食べました。今日、鎌倉に来た目的は単なる散策ではなく、神奈川県立近代美術館で開催している「イメージと記号」展を見るためでした。県立近代美術館は本館がまだ修理中のため別館での開催でしたが、出品作家の充実ぶりが伺えて、私は満足を覚えました。出品作家は私が学生時代に活躍していた日本人アーティスト達で、若かった私に刺激を与えてくれたのでした。その頃、私は彫刻の基礎学習である人体塑造を作りながら、当時のアートの動向を探っていました。現代彫刻が持て囃されていた時代で、空間芸術の面白さにその先の未来を見ていました。自分の母校の教壇に立っていた故若林奮先生の作品は、今も私を刺激し続けています。実物を見て以外に大きいと感じたのは「S/P 後から来るC」と題された作品で、所謂テーブル彫刻でした。同行した教え子と共に彫刻の回りをウロウロしながら、何を表現したかったのか意見を出し合いました。教え子は多角的な視点を持って、この作品に限らず全ての作品を見るべきだと言っていました。うーん、成程。それも含めて展覧会についての別稿を起こそうかと考えています。今日の鎌倉散策は面白かったなぁと思いました。