Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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借りた作業場と自分の工房
昨年7月に農業用倉庫として建てた自分の工房。すっかり制作ペースが出来上がって、週末には必ずそこで作業をしています。今日も2月最後のRECORDをやって、陶彫の手の込んだ成形をやって、タタラを作って…というように作業を進めていましたが、自分の工房だと認識しているためか、あれもこれも気になって、時間があれば、あそこを整理したいとか、別の作品を同時に作りたいとか、様々な考えが巡ってしまいます。自分が横浜市公務員の定年退職を迎えた時には、きっと日々工房に籠もっているんだろうなと今から想像がつきます。指折り数えて退職を楽しみにしている自分がいるのですが、今は考えが巡りすぎて、現在作っている作品がなかなか進みません。そこは昨年まで借りていた作業場との意識の違いがあります。借りていた作業場は時間に追われるように作品を作っていました。部品を散らかしていても夕方には片付けなくてはならず、元通りにして作業場を出ました。作業場では周囲が気になることもなく、自分の作品だけを見つめていました。借りた作業場と自分の工房。自分の工房の方がいいに決まっていますが、なかなか進まない作業に苛立ちもあります。じっくり落ち着ける環境があるのに、あと6年くらい足りない時間の中で右往左往しなければならないのかと週末が終わるひと時に思っています。