Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 苦渋の決断
今日から三連休になり、制作三昧の日々を送る予定です。今日は陶彫パーツで苦渋の決断をしました。新作「構築~瓦礫~」の陶彫パーツが30数個出来上がり、工房の床に置いてあります。今まで焼成中に割れてしまったパーツが1点、さらに成形中に時間を惜しんだため、タタラが柔らか過ぎて壊れてしまったパーツが1点ありました。焼成で割れてしまったパーツは大ゴミにするしかありませんが、成形中の失敗は再び土錬機にかけて、成形前の陶土の状態に戻すことが出来ます。今日の苦渋の決断と言うのは、数あるパーツのうちで手の込んだパーツが3点あって、そのうち1点が気に入らず、あれこれ1週間ばかり悩んだ挙句、化粧がけ前に壊すことに決めたことです。体調を崩していた時期に、初めて手の込んだパーツを10数時間かけて作ったのですが、それからずっと毎週末に手の込んだパーツを作り続けています。現在3点出来上がってきていますが、その初めに作ったものが、自分の中ではしっくりいかず、壊そうと心が動いたのです。集合彫刻の場合は、目立つパーツとそれを支えるパーツがあります。目立つものは時間をかけて加飾を施し、全体を引き締める役割をします。初めにつくったものは力みすぎていて、異質な感じがしてしまうのです。手の込んだ作品をハンマーで叩き割るのは勇気がいるものですが、今日は苦渋の決断をして、作品を粉々にして陶土の状態に戻すことにしました。