Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 AM木彫 PM美術館散策
今日は野暮用があって早朝職場に顔を出し、残りの時間を工房で過ごしました。相変わらず木彫荒彫りをやっています。新作の6点屏風のうち、ほぼ全体に大まかな木彫を施しましたが、立体としての量感を捉えて彫り込むまでには、まだまだ時間がかかりそうです。そんな余裕のない中で、午後は鎌倉にある県立近代美術館に出かけました。現在ここで「実験工房展」が開催されていて、昔から興味を抱いていた実験工房の作品の数々に出会うため今日は時間を割きました。日本の前衛芸術を担った美術家と音楽家、そのほとんどの人は既に他界されていますが、その人たちの20代の頃の軌跡を追った展覧会は、現在の芸術界を推し量る意味でも貴重な機会と思いました。現代の眼で見れば稚拙な表現もありましたが、誰もが新しい気運に溌溂として取り組んでいた様子が覗えます。とくに当時から美術と音楽の融合があった点では注目に値します。1950年代から総合芸術が始まっていると言えるからです。詳しい感想は機会を改めますが、今日は充実した一日を過ごしました。鎌倉は梅がちらほら咲いていて散策には好都合でした。