Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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大学の芸祭に行く
三連休の最終日は美術大学の芸術祭(芸祭)に行きました。最近工房によく来ている中国籍の大学院生がいます。彼女の案内で芸祭訪問をしました。毎年恒例になっているものですが、今回は自分の母校ではありません。母校でなくても若い世代の生々しい制作が見たくて出かけるのです。自分の創作活動の出発点は大学にあります。その気分は学校は違えど同じなのです。彫刻科では素材をコントロールして、自己イメージに近づけようとする学生の姿が、その作品から見て取れました。自分はそこで振り返りをして、自己奮起を促すのです。今日は彫刻科の他に日本画科と版画科に優れた作品がありました。いずれも具象傾向の作品で、対象に真摯に向かい合っている学生の心情が画面から迸っていました。案内してくれた彼女が所属するグラフィックデザイン科も優れていました。すぐに広告界で使えそうな作品があって感心しました。大学は校舎ごとに高低差があるため坂道が多く些か疲れました。高い丘に点在するモダンな校舎は、外見は美しく見えますが、通ってくる学生は大変だなぁと思いました。模擬店で働く学生や展覧会場で番をする学生も、いずれも穏やかな表情をしていて、それだけ学生生活が充実している状況が見て取れました。各人が納得の出来る進路選択を願わずにはいられませんでした。