Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 陶彫制作&映画鑑賞
今日も朝から工房に篭りました。昨日の続きをやっていました。背の低いテーブル彫刻の陶彫部品がある程度出来上がってきたところで、早めに工房を閉めました。次の段階は次回にしようと思ったのでした。陶彫制作はまだ焦る場面ではありません。制作工程が毎年締め切り間近になると厳しい状態になることはわかっていますが、年中から年中緊張の糸を張っていると、精神的に参ってしまうのです。制作には緩急が必要です。余裕を作り出して、午後は映画でも観に行こうかと家内を誘いました。今月はこれで映画鑑賞4本目です。たまたま家内の胡弓演奏がなかったので時間がとれました。観に行った映画は、フランス映画の「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」でした。横浜の下町にあるミニシアターには今まで幾度となく足を運んでいます。最近客席のシートが新しくなり、とても快適になりました。映画は実話を基にした内容で、パリ郊外にある高校が舞台でした。フランスは多民族国家で宗教も多様なため、日本の教育に見られない難しさがあると感じました。生徒の荒れる要素が単純ではなくて、貧困や家庭崩壊だけではなく政治的背景もあるように思われました。荒れた状態で学習もままならない生徒たちに、赴任したばかりのベテラン女教師がひとつの提案をします。第二次世界大戦のドイツであったホロコースト、この中で子どもたちと若者をテーマにして、全国コンクールに応募しようというものでした。最初は気乗りしない生徒たちでしたが、この事実がドイツばかりではなくて周辺国でも関わりがあることを知って、生徒たちの雰囲気が変わります。調べ学習を進めていくうちに、悲惨な歴史を乗越えようとする人間の尊厳を目の当たりにする生徒たち、やがて調査内容を「レジスタンスと強制収容についての全国コンクール」に応募して優勝を勝ち得るまでを映画は描いています。詳しい感想は後日にしようと思っていますが、心に残る素晴らしい映画でした。脚本は当時生徒だった男性が書いたそうで、実話らしい箇所が所々にありました。