Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 新作修整&最新作陶彫成形
新作の修整と最新作の陶彫成形は、同時に進めていきます。新作の修整や梱包作業は創作活動ではないため、それだけではどうも気分が上がらないのです。今日は朝から工房に篭りました。久しぶりに美大受験を考えている高校生がデッサンを描きに工房に来ました。デッサンはスポーツや音楽の練習などと同じで、日々の鍛錬が実を結びます。コロナ渦の影響で時間が空いてしまったため、なかなか形態把握や描写の感覚が戻らず、彼女は苦労していました。私は一人で黙々と制作しているよりも、誰かがいてくれた方が張り合いがあって気分が乗ります。それでも普段の疲労が取れず、一日を工房で過ごすのに辛い時間帯がありました。今年の個展に発表予定の屏風がありますが、作品厚板の裏側の塗装が出来ていないため、今日は6点のうち2点の裏側を仕上げました。作品の裏側は見えない部分ですが、そこもきちんと仕上げておくのが私の流儀です。作品の裏側は見えないため撮影には必要がなかったので、先日の撮影日にはやっていませんでした。塗装は梱包前に仕上げておこうと思っているのです。塗装がある程度進んだところで、最新作の陶彫部品の成形と彫り込み加飾を行ないました。陶彫で直方体を作り、大小の矩形を彫り込みましたが、彫った面は微妙な曲面にして変化を求めました。新しいイメージによる作品としては第1号ですが、次はもう少しハイレベルでしかも困難を伴う陶彫部品を作ろうと思っています。集合彫刻のそれぞれの部品は自分の調子を見極めながらやっていくのです。そのうち新作陶彫部品の梱包のために木箱を用意しなければなりません。また今回も昨年から繋がった材木問屋の戸を叩かねばなりません。来週末も新作の修整や梱包作業と創作活動を同時並行でやっていきます。